2020/4/23にBinanceに上場されたCARTESI($CTSI)のIEOに参加しました。 この記事では実際に参加した結果から、2019年に比べてIEOは勝てるのか?という観点で考察します。
次回のIEOに向けて参加するか否かの検討材料にしてもらえればと思います。
Contents
Binance IEO CARTESI (2020年4月)の結果
CARTESI IEOのルール・特徴
ルール
まずはルールから確認しましょう。ルールは今回特に変更はありません。 参加条件としてBNBの保有が必要になります。50BNBにつき抽選券1チケットがもらえます。最大500BNBで10チケットです。 最近は申し込み率が高いので、実質500BNB保有が必須となります。 IEO発表直後のBNBレートが14.6USDなので、7300USD(約78万円)必要になります。
BNB保有のカウントの仕方ですが、4/14〜21の7日間、BNBを保有しておく必要があります。 毎日1時間ごとの保有量のスナップショットが取られて1日の平均が算出されます。7日間のスナップショットの平均に応じてチケットが配分されます。
※補足しておくと、Liquid by QuoineやGMOコインなどの日本の取引所でBTCを購入し、Binanceに送金後、BNBを購入して持っていることが条件です。 BinanceIEOの申し込みはBinance Launchpadのサイトで行います。
BTCを準備するための日本の取引所の比較はこちらを参照ください。
https://kennejs.com/exchange-select特徴
CTSIのIEOの特徴ですが、Launchpad Hard Cap(全体の供給量)は1,500,000USDとなっていて少ないです。 また、1チケットあたりのCTSIの配布量も200USDとなっていて通常より少なめです。
全体の供給量が少ないため、上場直後の値上がりは期待できるが配分が少ないので当選確率も低いのが今回のIEO特徴です。
CARTESI IEOの結果
抽選結果
抽選結果はBinance LaunchpadのCARTESIから確認できます。 約155600枚の申し込みに対して、4.82%(7500枚)が当選となります。
10枚持っていた際の当選確率は約40%と厳しい抽選結果でした。
CTSIの上場後の値上がり
続いてCTSIの上場後の値上がりを見てみます。
以下はCTSI/BNBの5分足の画像です。
BinanceIEOの上場時は板寄せは行なっていないので、最初の数分は荒れます。 成行注文を出すとかなり不利な条件で成立してしまうので注意してください。 上場は4/23の11:00ですが、11:00になるまでは注文もできません。
最適な売り時はわからないので、5分後、15分後、などルールを事前に決めておくといいと思います。(私は15分後には遅くても売ります)最初の1時間での安値が0.003662BNB(配分は0.00097911BNB)となっており、その時点で3.74倍となります。 供給量が少ないわりには伸びが悪く、IEOコインの人気はあまり高くないことがわかりました。
ここまででCTSIの期待値、IEOの利益がわかりました。次はBNBの動き、どれぐらいのコストがかかるかを見ていきます。
BNBの動きと両建ての結果
IEOでのBNBの動き
Binance IEO参加にはBNBの保有が必要となります。 つまり、BNBの値下がりがIEO参加のコストとなります。
2019年は「IEOのアナウンスと同時にBNBは上昇」「保有期間終了とともに暴落」がセットの流れとなっていました。 また、6月中旬にBNBが最高値をつけており、7月のIEO(Erlond)以降はBNBの値下がりにより、IEOの利益が帳消しになる状況でした。
今回のIEOに戻ります。下はBNB保有期間のBNB/USDTの4時間足です。BNB/BTCも貼っておきます。
矢印がIEO発表時を含む4時間足で6.1%上昇しています。
保有期間は終了の少し前の4/21の1時の足で6.2%下落しています。保有期間終了後に暴落のような流れにはなりませんでした。 今回のIEOに関して言えば、発表直後(BNBレート14.71USD)に対して、保有期間終了時点(BNBレート14.98USD)なので、値下がりにはなりませんでした。
思ったよりIEOの影響を受けていないように見えました。 もちろん、これだけで「下がらない」という判断はできませんが、BNBを中長期の目線で見て「買い」の判断であれば、BNBのコストは少ないことになります。
「売り、または、わからない」のであれば、IEOでのBNBコストは高いと判断してもいいと思います。
BNBを両建て(ショート)できる取引所の動き
今回はBNBのコストがわからなかったので、両建て(ショート)を入れて参加しました。 結論として、両建ての手数料は高すぎることが判明しました。参考に簡単に結果を載せておきます。
Binance Futuresは期間中に合計2.27%のショート支払いのFunding Rateがついたので、 500BNBのヘッジで約17700円の手数料支払いとなりました。
FTXはもっと高い支払いになっていました。
BaseFEXはBTC建てで0.22%(毎回0.01%固定)でしたが、決済時に流動性の低さでスプレッドがかなり開いており、500BNBのヘッジ決済で7000円近く悪い条件での決済となりました。
当選率の低さを考えると、両建ても現状はあまりいい選択肢ではないですね。
まとめ
4/21のIEO CARTESIについて、結果を考察しました。 現状、確実に勝てるというわけではなく、リスクと期待値を計算しての判断が必要となります。 今後参加を考えている方は上記データを参考にしてもらえればと思います。
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